【スペシャル記事】by 坂西裕(M.マキノサイクルファクトリー)第2回「サーキット走行の基本」

初心者も上級者も楽しめる大会のために!サーキット走行の基本を忘れないようにしましょう。
ろんぐらいだぁすとーりーず!オフィシャルチームインストラクターの坂西裕さんによるスペシャル記事第2回は、「サーキット走行の基本」の解説です。
キャラエンは、サーキット走行はもちろんサイクルイベント参加自体が初めてという全くの初心者から、ベテランサイクリスト、プロ選手、さらにはあこがれのクリエイターまでが混走するイベント。しかし、その誰もが「キャラクター大好き」という共通項で結ばれ独特の楽しい雰囲気を生み出しています。
楽しい大会にするには、参加者一人一人の心がけが大切ということで、坂西裕さんに「サーキット走行の基本」を解説していただきましょう。それではばんざいさん、よろしくお願いします!
サーキット走行の、基本中の基本。
ろんぐらいだぁすとーりーず!オフィシャルチームインストラクターの坂西です。今回は、キャラクターエンデューロ・サイクルレースの部でまず覚えておきたいサーキット走行の基本、その中でもまず覚えたい「基本中の基本」をお話ししたいと思います。
走行ラインについて。
直線・コーナーを問わず、後続車の進路を遮る・交錯するような斜行をしない事。
追い抜きやピットイン・アウト時など、左右に進路変更する際は後続を目視し、出来ればハンドサインで意思表示しながら。
後ろから見て予測不能な急激な進路変更や急減速をしない事。
ピットロードでは一切の追い越し禁止です。
※運営注記:キャラクターエンデューロでは走行中のキープレフト(走路の左端を走行)を基本としています。サーキット上の状況により、オフィシャルがライン規制、指示等を行う場合がありますので、その場合は現場の指示に従って下さい。

追い抜きの際の注意点。
「右(から)抜きます」など、出来るだけ声を掛けましょう。
追い抜き直後の進路変更・減速などは厳禁。
特にコーナー手前で無理に抜いて他車の進路を塞がぬよう。
※運営注記:レース参加が初めての参加者さんにとっては、走行中声をかけられることも初めての体験です。声かけの際は紳士的に!怒鳴ったりするのはNGです。レース慣れした人は、ビギナーに優しく接する余裕をもってくださいね。
そして初心者のみなさん。サーキットでは安全のために声かけをしあうのが普通です。走行中は声を大きくしないと通らないので、決して怒鳴られた訳ではありません。できる範囲で周囲に注意しつつ、サーキット走行に慣れていきましょう!
抜かれる側の注意点。
マイペースで走る場合、出来るだけコース端に沿って走行し、後続が抜きやすいスペースを作りましょう。
後方の状況を把握するため、周囲の声に注意して下さい。
後続から「右(から抜くスペースを)あけて」など声を掛けられた場合、穏やかに進路変更して下さい。
避けようとして急激に動くと、既に反対側に居た選手の進路を遮ることがあります。
コーナー手前などで「抜きます」と声を掛けられた場合、無理に避けずにそのままの進路を保って下さい。
※運営注記:キャラクターエンデューロでは走行中のキープレフト(走路の左端を走行)を基本としています。サーキット上の状況により、オフィシャルがライン規制、指示等を行う場合がありますので、その場合は現場の指示に従って下さい。
抜く側、抜かれる側、共に後方確認が重要。
自分の後輪後端がどこにあるのかを常に意識して下さい。
後輪で他車の前輪を引っ掛けて落車させるのは最も恥ずべき事ですが、原因を作った当人はそれに気付いてすらいない、という事が多々あります。
声に出さなくて構いませんが、「後方確認、ヨシ」は常に心がけて下さい。
なお、後方確認した際にふらつく(見た側に寄ってしまう)人が多いので、普段から安全な場所でまっすぐ走りながら後方確認する練習をしましょう。
公道走行上も重要な事です。
次回のお題は「安全かつ効率の良いオーバーテイク」。
今回はサーキット走行の基本中の基本をお話ししました。次回は、一歩踏み込んで「安全かつ効率の良いオーバーテイク」について解説したいと思います。

坂西裕さん記事一覧
●【スペシャル記事】by 坂西裕(M.マキノサイクルファクトリー)第1回「自己紹介とキャラエンの心」
●【スペシャル記事】by 坂西裕(M.マキノサイクルファクトリー)第2回「サーキット走行の基本」
●【スペシャル記事】by 坂西裕(M.マキノサイクルファクトリー)第3回「安全かつ効率の良いオーバーテイク」
■文:坂西裕(M.マキノサイクルファクトリー)
■有限会社 エム、マキノサイクルファクトリー
http://www.makino-cf.com
■第3回キャラクターエンデューロ2020
http://charaen.jp